《ハーフコラム》ありがとう、大坂なおみ選手。ハーフの私が彼女の活躍が嬉しい理由。

 

大坂なおみ選手、USオープン優勝おめでとうございます!

普段は全くテニスを見ないどころか、家にテレビすらなく、スポーツ観戦自体ほとんどしていない今日この頃なのですが、先日たまたま行ったアメリカ領事館でついていたテレビで「Osaka」の名前を聞いてテレビに釘付けになってしまいました。

 

テニスは全く詳しくない私なのですが、同じ「ハーフ」の選手として大坂なおみ選手のことはどこかで目にして以来、記憶に残っていたし、気になっていました。(ちなみに、他に知っている選手といえば誰でも知っているような錦織選手ぐらい。。。)

テレビの声をよく聞いていると、USオープンのしかも準決勝と言っている。

対戦相手はなんとアメリカの選手。

大坂選手の名前の下には「Japan」の文字。

ここは在ムンバイアメリカ領事館。

私は大坂選手と同じ「ハーフ」。

そして日印ハーフ。

一緒にいた息子は大坂選手と同じく日本人でありアメリカ人。

 

初めてみる大坂選手の試合がそんな環境だったことに、一人で変に興奮してしまいました。

インドのアメリカ領事館で日本選手を応援していて、しかもその選手は自分と同じように日本人には見えないと言われるような「ハーフ」で、それでもJapanの文字が書かれていて、、、

思わず周りにいた人たちに

「みてみて、彼女、私と同じハーフなの。日本の選手なんだよ!」

と言ってまわりたい衝動にかられていました。

もちろんそんなことはしないわけですが、かわりに一緒にいた息子(1歳10ヶ月)に、

「大坂選手はあなたと同じ日本とアメリカの国籍を持っていて、ママとあなたみたいにいろんなルーツが入っていて、それでも日本人なんだよ。大坂選手応援するんだよ。」

と、何度も言って聞かせました。

そして嬉しいことに、これが息子にとっての初めてのテニス観戦だったのです。

 

世界中の人に「ハーフ」の存在を見せつけてくれてありがとう

 

この時の私の興奮は、ハーフの人なら少しは理解してもらえるでしょうか。

 

自分と同じようなハーフの人の活躍、しかも国際舞台での活躍って嬉しいものなのです。
前回のオリンピックの時にも同じようなことをブログで書いたような気もしますが、
国際舞台でハーフの人が活躍すると、こういう日本人もいるんだということが世界の多くの人に知ってもらえるきっかけになります。

 

もちろん日本の中で知ってもらうことも大事なのですが、
海外の人にとっての日本人のイメージもわりと固定されているところがあって、私のように見た目でわかりやすいハーフが「日本人です」と言うととても驚かれてしまいます。

(日本で驚かれるんだから、海外でも驚かれるよね。。。)

なので、海外の人にも多様な日本人像を持ってもらえるきっかけとなることは、とてもありがたい。

 

私が「日本人です」って言っても、「あ〜Naomi Osakaもそうだもんね!」って思ってもらえようになるかなと。
そして、いつかはそんな連想をしなくても、普通に受け入れてもらえるようになるのではないでしょうか。
それが近い将来であって欲しいと願っているけれど、、、さてどうでしょう。
(もしかしたらこれは今、海外に住んでいるから余計に感じるのかもしれません)

 

日本社会に議論を巻き起こしてくれてありがとう

 

そして、日本では毎度のことながら、「日本人とは」ということや、「ハーフ」を含め日本社会の多様性への態度が問い直されるきっかけになります。

「彼女は日本人に見えない」というような排他的な発言も含め、二重国籍の問題などなどすでに色々な記事やツイートが出てにぎわっています。

さらにはNew York Times の “In U.S. Open Victory, Naomi Osaka Pushes Japan to Redefine Japanese” (大坂なおみの全米オープン優勝が日本にもたらす日本人像の再考)というような記事がでているように日本の中の排他的な日本人像やその変化について海外からも注目が集まっています。

こういった議論はモデルや芸能人としてメディアでハーフの人が活躍してもなかなか起こらないけど、
スポーツだと(ミスコンもですね)日本という国を代表するため、必ず巻き起こります。

勝手に国籍やらアイデンティティやら決めつけるような
「余計なお世話だー!」と言いたくなるような発言も多いけど、、、

それでも、それだけ多くの人が「ハーフ」と日本社会という問題に意識を傾けているということは良きことかなと思います。

賑わえばにぎわうだけ、多くの人が意識せざるを得ないし、
「ハーフ」の存在を当たり前のように知っているけど、特に何も考えてこなかった、単純に「ハーフいいな〜」と言うような人たちにも、「いいな〜」だけでは済まされない現状を知るきっかけに少しでもなるのではないでしょうか。

普段は芸能人のキラキラした側面ばかり注目されるのでね。

 

 

願わくば、二重国籍についてなんかは、現実的かつ前向きにに議論、検討して欲しいのですが。

大坂選手に関して言えば、このまま日本の代表を続けるとして、22歳の時に国籍選択で日本を選択する宣言をしたとしても、
居住地がアメリカだったら、アメリカの国籍を放棄するのはなかなか難しいのではないかな〜と思ったり。(スポーツ選手ならビザとりやすいのかな??)
アメリカもなかなか国籍放棄させてくれないっていうし(面接&お金が必要)、ましてや彼女のような選手だったら余計に放棄したくないと思うんだけど、どうなんだろう。どちらの国を代表するかは別として。

 

 

過去の関連ブログ

 

こういう議論は、「ハーフ」の人が活躍するたびに出てくるのですが、毎回議論が出て来ては一過性のものとして終わり、なかなか現状は改善されないと言うような意見も耳にしました。

確かに、私が子どものころと今とで、あまりハーフの人たちの経験に変化が内容な気がします。

ただし、これだけは言えるのは、今の子どもたちは私のころなんかよりもずっと多くのロールモデルがいるし、
最近はこういった議論がおこる間隔が狭まってきている気がします。

私もこの2年で、リオオリンピックの時、蓮舫さんの二重国籍騒動が起こった時、ミスワールドに吉川プリアンカさんが日本代表に選ばれた時と、いくつか関連したブログを書いています。

 

ということで、関連ブログ記事を貼っておきます。

《ハーフコラム》ハーフとオリンピックの4つの疑問に答えます

《ハーフコラム》蓮舫さんの騒動から考える日本の二重国籍 

ミスコンと《ハーフコラム》ハーフがミス日本じゃダメですか?

 

 


 

さて、準決勝をアメリカ領事館でみてから、決勝をみるのをすごく楽しみにしていたのですがライブで見るのを見逃してしまい、先日、ようやく噂の決勝戦の試合のダイジェストや表彰式の様子、試合後のインタビューなどをインターネットでみることができました。

大坂選手のインタビュー、見ればみるほど彼女に魅了されますね。

飾らないとってもナチュラルな受け答えで、Ellen Showにでても全く動じない。

私があまりにも大坂選手の追っかけをネットでしているので、
息子が、パソコンを使っている私の見つけると、

「おおさか、みる」

と言うようになりました。
息子1歳10ヶ月。

よしよし。

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