《バイリンガル子育てvol. 4》バイリンガルBaby 2歳になりました!Babyは英語がお得意!?

 

 

バイリンガルBaby、2歳になりました!
もはやBabyじゃないですね。。。

息子の発話が始まったころは新しいボキャブラリーが出てくるたびにエクセルシートに記録をつけていたのですが。。。1歳半あたりから言葉の成長も身体能力の発達も早く、走り回る息子を追いかけまわすのに必死な日々に。記録が追いつかなくなってしまいました。

当然、ブログを書くのも二の次状態な生活です。。。

夜泣きもつい最近まで続いていたので、息子が寝た後にブログを書こうなんて魂胆もことごとく潰され、大抵は寝るのが超苦手な息子の寝かしつけに疲弊し、一緒に寝ちゃうという日々が続いてました。

しかし、嬉しいことに、ようやく、ようやく、2歳の誕生日を1ヶ月を過ぎたあたりから夜泣きで起きることもなくなり、健全な生活ができるようになりました(涙)

 

さて、語彙の成長の記録は一旦置いといて(時間があったら記録したところまでは少しまとめたいな。。。)

2歳現在のバイリンガル言語状況を書き留めておきたいと思います。

 

日英どっちが優位?

 

バイリンガル子育てをしていると気になることの一つがどっちの言語が優位にくるかということではないでしょうか。

さて、我が子の優位な言語はというと。。。。

 

英語!

 

どうやら現状、英語が息子にとって優位な言語のようです。

親の感覚としては日本語に触れる機会の方が多いので、日本語が優位になってもおかしくないと思うのですが、発話状況を見ていると圧倒的に日本語よりも英語が出てきているように感じます。

そして、英語が優位になっているのには、

赤ちゃんにとって英語の方が話しやすいのかも!?

という発見も、実際にバイリンガル子育てをしていく中でありました。

 

幼児には英語の方が発話しやすい

 

息子が英語が優位になる理由は色々考えられるとは思うのですが、

一番大きな理由は、日本語よりも圧倒的に英語の単語の方が幼児にとって発話しやすいからではないかなと、息子の発話初期からみていて感じています。

これは実際に子育てをする前には全く思いもしなかった新しい気づきでした。

 

例えば。。。

子どもが大好きな「車」という単語を例にしてみると、

日本語だと「くるま」と3音節になるのに対して、
英語だと「 Car/カー」の1音で終わります。

 

しかも「る」の音なんてなかなか幼児にはハードルが高い!
と、なると子どもは簡単な「カー」の方を選んで使います。

徐々に、3音節や、「る」の音に慣れてくると日本語の「くるま」も併用するようにもなってきたので、英語の方が先に出てきやすいというのは、やっぱり「日本語の発音/発話が難しいから」という理由が有力なののではないかなと思います。

 

おそらく、日本語に赤ちゃん言葉が多いのもそれが理由かもしれません。
(考えてみたら、英語にはあまり赤ちゃん言葉ってないんですよね。あっても日本語のように赤ちゃんが言いやすくするためという感じでも無いような)

「くるま」の代わりに「ブーブー」と教えていれば、おそらく「カー」と変わらないぐらいのタイミングで発話できるようになっていたと思います。

 

他にも「ねこ」対「Cat」だったり「いぬ」対「Dog」なんかでも同じように英語の発話が早く、「にゃんにゃん」「わんわん」と赤ちゃん言葉を導入したら、日本語(赤ちゃん言葉)も出てくるようになりました。

 

また、車を「くるま」と言えずに「カー」と言っていた時も、聞き取り、理解の面では日本語も英語と同じように理解している様子でした。なのでやっぱり英語が発音しやすいから英語の単語が優位になっていたようです。

 

親の1人1言語をあきらめました(一時的)

 

息子が発話をはじめる前は、2言語環境に混乱したり言語が混同したりしないように、

父親(夫)は英語

母親(私)は日本語

の「1人1言語」を徹底しようと夫婦で決めて実践していたのですが、
実際に発話が始まったぐらいから、使い分けを諦めました。

 

理由は上に書いたとおり、英語の単語の方が息子にとって発話しやすいというのを目に見えて感じたからです。

 

子どもが発話し始めの頃って、少しでも多く、少しでも早く、子どもと意思疎通を測って、お互いのフラストレーションを減らしたいと思うものです。

そのためにベビーサインを導入して、発話ができるようになる前からサインを通してコミュニケーションをとろうとする人も多いのではないでしょうか。

 

それと同じで、日本語でも英語でも構わないから、息子に一つでも多く単語を話せるようになってほしいと私たちは考えました。また、日本語にしろ、英語にしろ、ちゃんぽんにしろ、語彙数が増えれば増えるだけ、子どもが物や感情などを認知する量も上がるし、それだけ思考力も発達するのではないかなと考えました。

 

なので、1歳前後の発話の初期の段階で、まだまだ口の筋肉に制限があって発音できる音が限られている間は、1人1言語の綺麗な使い分けは置いといて、日本語担当の私(母親)も息子が英語の方が発話しやすそうだったら、英単語を優先して教えてあげるなど柔軟に対応することにしました。

 

英語が優位になった息子の言語環境

 

さて、ここまで英語が優位になっているということを書きましたが、
ここで一旦、我が家の言語環境を改めておさらいしてみたいと思います。

家庭の中はというと、

両親間の会話が日本語、

母(私)と息子の間が日本語、

そして父と息子の会話は英語のはずだけど7割ぐらい日本語になってる

という環境で圧倒的に日本語が多いです

そこに日中は家政婦兼ナニーをしてくれる英語を話すインド人の方が7時間ほどきてくれています。7時間のうち半分ぐらいの時間は息子とつきっきりで遊んだり絵本を読んだりしてくれています。この時間に数字やアルファベットを遊びながら覚えてもいます。
(ちなみに母親と遊ぶときはナゼかフィジカルになりプロレス状態になるので、遊びながら学習というのがあまり成立しません。。。ナゼ!?)

このとき、母親の私は息子とは日本語、家政婦兼ナニーさんとは英語で会話。
息子を入れて3人で会話するときは英語で会話しています

 

また、絵本やおもちゃは日本語のも英語のも半々といった具合。

外の環境は夫の職場のコミュニティがアメリカ人が多いし、街中も現地語もありつつ私の周りはほぼ英語なので、英語環境9割といった感じですが、まだスクールにも通ってなく家で過ごすことが多いの外の環境の影響は極めて少ないです。

 

というわけで、両親がほぼ日本語なので日本語の方が環境としては優位な気もするけど、ナニーとの遊びの時間の学びが大きいので、その影響が英語が優位にする後押しとなっているかもしれません。

 

チャンポンな発話状況と外国人のような日本語

 

2歳近くなった頃には、英語の単語の方が発話しやすかった段階から、日本語の音もだいぶ発音できるようになってきて日本語の語彙も文章も急に伸びできました。

言える日本語単語が増えてくると、文章が日英ちゃんぽんになることが増えて少し心配もしました。

そこで、日本語の発音もできるようになったわけだし、と、日本語を使う時に英単語を混ぜないようにしようと少しづつ切り替えてみるこにしました。それからは少しづつちゃんぽんも減ってきたように感じます。

もちろんそれぞれの言語で言える語彙が違ったりもするので、まだまだちゃんぽんではあるのですが。

 

そして、不思議なことに、最初が英語の単語の発話から入ったからなのか、なんだか日本語の発音がノンネイティブ風(いわゆる外国人風)に訛っていることがよくあります。

まだまだ日本語の音が苦手だけど頑張って言っているんだな〜と微笑ましくもありつつ、なんだかその発音がおかしくて笑ってしまいます。

ちゃんぽんといい、日本語発音の訛りといい、生まれた時から日本語に囲まれている「ネイティブ」でも、英単語を先に多く発話するようになると、日本語が「ノンネイティブ」風なものになるというのも面白い発見でした。

特に発音に関しては筋力の問題なのでしょうね。

(とはいえ、英語の発音もまだ赤ちゃん発音だし、おそらく英語にも日本語の発音が混ざってもいると思います。私が気にならないだけで)

 

それでも2言語に対する意識が明確

 

さて、発話が英語と日本語のちゃんぽんになっていると書きましたが、「日本語」と「英語」という2つの言語が存在することを息子はしっかりと理解しています。

ある英単語を「日本語でなんて言うの?」と聞くと、日本語で返すことができます。
また逆もしかり。

例えば、1歳10ヶ月ごろからこんな会話が成立しています。

私:「Carrot を日本語で何て言うの?」

息子:「人参」

また、逆に、

私:「人参を英語で何て言うの?」

息子:「Carrot」

質問を英語でしても同じように答えが返ってきます。

 

このように、日本語、英語という言語の枠組みをそれなりに意識しているようだったので、表面上は日英がちゃんぽんになっていたり、日本語の発音が英語に引っ張られていたりしたけれども、2言語を混同しているわけではなさそうだなと安心することができました。

それがあったからこそ、初期段階では1人1言語を厳密に守らなくても大丈夫なのかも?
と思えたというのもあります。

 


 

そんなわけで、息子2歳記念のバイリンガル状況の報告&記録でした。

息子の場合はいろんな発達の側面で「猪突猛進」というか、慎重とはかけ離れた性格をしているので、日英区別を気にせずに自分が言えそうだなと思う単語からバシバシ発話し始めているのかもしれません。

もしとっても慎重な子だったら、混乱したり、もう少し言語について理解するまで発話を控えたりするのかも。(バイリンガル子育てでよく聞きますよね、発話が遅いと心配になる話)

あとは、我が家の場合、両親どちらに日英のどちらの言語を使っても通じるという安心感もあるのかな。

なにはともあれ、実際の子育てって育児書だとか本で読むようにはいかないもので、やっぱり子どもの様子をみながら、その子に合わせて臨機応変に考えて、行動することが大事なんだな〜と言葉の面をみていても感じました。

 

(p.s. トップの画像はネパール旅行の時の写真です)