ぜんじろうのスタンドアップコメディinムンバイ①ーインドのスタンドアップコメディ
先日のこと、初めてスタンドアップコメディのライブを見に行ってきました。
もちろん、ここ、ムンバイにて。
なぜムンバイでスタンドアップコメディを見にいくことになったかというと、
なんと!
日本のお笑い芸人ぜんじろうがムンバイのコメディクラブでライブをするという情報&お誘いが日本人ネットワークから舞い込んできたのです。
日本のお笑いで育った私ですが、
アメリカに引っ越してからはすっかりアメリカのコメディアン&スタンドアップコメディにはまっていました。とはいえ、もっぱらNetflixとかでみてばかりでライブなんて見に行ったことなんてなかったので、生のスタンドアップコメディをみれるなんて!
ということで、行ってきました!
(って、日本のお笑いもテレビでしか見たことないな。)
ところで、ぜんじろう、みなさんご存知ですか?
私が小学生の頃、、、、20年ぐらい前に東京でも活躍していたので、私は名前を聞いてすぐに顔が浮かんできました。(なんのテレビで見ていたかまでは覚えてないところは、さすが小学生。。。)
そして今年の年始に浜ちゃんのブラックフェイス問題の件でコメントしている記事を読んで、日本の芸人の中では(多分)唯一まともなコメントをされていて、ちょっと気になっていたんです。その記事で今は海外で活動をしていると書かれていて、海外で受け入れられる日本人のお笑いってどんなものなのか!?とすごく気になっていたのです。
だから私にとっては時の人。
まさかこんなタイミングでムンバイにきてくれるなんて!!!
そんな偶然もあるんですね。
というわけで、今回はブログはそのスタンドアップコメディーショーについて書きたいと思います。
長くなってしまうので、前編と後編に分けて、
前編ではインドのスタンドアップコメディがどんな感じだったかのレポートを、
そして次回の後編ではぜんじろうのスタンドアップコメディーについて感想やら書きたいと思います。
スタンドアップコメディとは?
「スタンドアップコメディ」というのはどのぐらい日本では馴染みがあるのでしょうか。
最近はNetflixなんかで、アメリカの動画とかも見やすくなっているのでスタンドアップコメディも見てたりするのでしょうか。
私はアメリカに引っ越してから、見初めてすっかりハマってしまいました。
スタンドアップコメディは、劇場やパブなどのステージでお客さんを目の前にライブ形式でおこなうお笑いです。
コメディアンがマイク片手にひたすら一人で喋っているだけなのにすごく面白いんです。
コントがある訳でもなく、一人なので漫才という訳でもなく、一人でひたすら話すだけ。
日本でいったら「漫談」っていうところなのかな。
ただ、お客さんとをいじって笑わせたりもするし、なかなかの演技を伴う一人芝居みたいなものもあったりと、笑いにきているのにその巧みな技術に感心しちゃうことも。(←って私だけか。)
そして一番、日本のお笑いと違うなと思うのが、社会風刺や政治ネタが盛りだくさんなこと。
お笑いなのに知的なんです!
もう一度言いますよ、
お笑いなのに知的なんです!
知的なお笑い、日本のお笑いじゃなかなか想像つかなくないですか?
でもね、知的だからと言って堅苦しいってことは全然なくて、ちょっとお下品なのもあるぐらい。
もうね、30も越えるとちょっと知的なぐらいじゃなきゃ面白くないんですよ。
ある意味大人向けのお笑いなのかもです。
こんな説明でスタンドアップコメディってなんなのか伝わっているのでしょうか。。。?
とにかく面白いので、英語のできる人はNetflixやYouTubeなどで見てみてください。
って、英語ができる人ならもう見てる人多いか(笑)
まだな方は笑いながら英語の勉強もできるし、アメリカのリアルな社会問題とか時事ネタとか、それに対するアメリカ人のリアクションや雰囲気を味わえるのでぜひオススメです〜。
インドのスタンドアップコメディ
せっかくムンバイでスタンドアップコメディを見たので、まずはムンバイのスタンドアップコメディの様子について。
ぜんじろうのライブは英語と日本語両方あったのですが、日本語の方はムンバイに住む日本人コミュニティ向けの特別公演だったので、ここでは英語の公演の方の様子についてご紹介したいと思います。
こちらは、ローカル向けのショーで他のコメディアンと3本立てになっていました。
最近、Netflixでもインドのコメディアンを見かけるなと思っていたら、インドでもスタンドアップコメディが流行りだしているそうです。
インドのコメディクラブ
ムンバイにはスタンドアップコメディのためのコメディクラブもあります。
上の写真が、今回行ったCanvas Laugh Clubというコメディクラブで、
High Street Phoenixという大きなショッピングモールの中にあります。
ここのショッピングモール、なんと日本の無印良品が出店しているモールなんです!
しかもこのコメディクラブと同じフロアでした。
ファミリーや若者で賑わう普通のショッピングモールなので、こんなところにコメディクラブがあるのはとても意外でした。(前にも来たことがあるモールだったのに全然気づかなかったし。。。)
ここはパブではなく劇場スタイルで、前にステージがあって、映画館の様にステージに向かう様に段々に客席があるという感じです。でも劇場と言ってもステージとお客さんの距離はとっても近いです。普通に会話ができちゃう距離感です。
コメディクラブに来る客層は?
インドのコメディクラブの客層は圧倒的に若い世代が多かったです。
とはいえ、ショーが夜だったので大学生以上の若者、20〜30代の社会人が多いのかなという印象でした。
(早い時間帯はKids&ファミリー向けのショーもやっているそうです)
そしてほとんどがローカルのインド人。
外国人も多いムンバイなので、スタンドアップコメディなら外国人がいてもおかしくなさそうですが、全くと言っていいほどいませんでした。
ぜんじろう目当ての日本人が私たち(夫はアメリカ人ですがw)含め2組。
あとは中国人が1組いただけで、みんなインド人でした。
(↑会場とのやりとりがあるので、分かった情報です)
そして驚いたことに、会場の中でインドの服を着ていたのは私だけ!
ムンバイでも日常的にインドの民族衣装を着ている女性ってよく見かけるんです。
特にクルタというブラウスはサリーと違ってカジュアルに着れるし、ジーンズなんかとも合わせられるしで、みんな日常的に着ています。(そして私も日常的に着ています。)
街中でもそうだし、夫の職場に顔を出すとローカルスタッフのほとんどの人はこのクルタのセットアップを着ているのに、
コメディクラブではゼロ!
みんな洋服でした。
やっぱり欧米の文化なので洋服で来るのかな。。。?
多言語社会、インド。何語のお笑いなの?
インドは公用語がたくさんある国なのですが。。。
コメディクラブでコメディアンが使う言葉は英語とヒンディー語と2つでした。
オープニング前のアナウンスとか全て英語だったので、もちろんショー自体も英語なんだろうなとなんの疑いも持たずに待っていたら、
最初に出てきた司会の人(とはいえ他の出演者並みの持ち時間)はなんと、
ヒンディー語オンリー!
全く何を言っているかわからない状態。
他のお客さんはドカドカ笑っているのに、私たちはキョトンとロストイントランスレーションどころか完全にロストでした。
ムンバイで聞くヒンディー語ってところどころ英語が入ってくるんですね。
単語単位で入ったり、いきなり一文が英語になったり。
まるで、帰国子女の喋る日本語のような、ルー語のような英語の入り具合でした。
(←話している内容がわからなすぎてそんなことを考えてしまいました。)
次にでた、メインの出演者の一人目は英語のショーでした。
ところが、インド人のコメディアンのためところどころにヒンディー語が入ってくるんです。
ちょっとぐらい入っても意味はわかるでしょ〜って思いきや
大事なオチのところでヒンディー語になるんですね(泣)
その手前まで完全に理解してたのに、オチだけ笑えないっていう残念な事態に陥りました。
どうりで外国人のお客さんがほとんどいないわけですよね。。。
安心して見れたのは完全オールイングリッシュのぜんじろうと、もう一人の香港からの出演者だけでした。
そんなわけで、インドのスタンドアップコメディを見て来たよっていう話でした。
言葉がわからないのにスタンドアップコメディ聞きに行こうなんてなかなか思わないから、なかなか貴重な経験ができました。
いや〜。言葉わからなくても、若いムンバイカーの生活が垣間見れたのは面白かった!
(ってこういうところ研究者思考なんだよね。。。)
次回、後編はいよいよ、ぜんじろうのスタンドアップコメディライブ in ムンバイのレビューを書きたいと思います。
日本人が外国でコメディするってどうなの??
お客さんの反応は?
どんなのが受けるの??
とか気になりますよね。
というわけで、お楽しみに!
えりざ
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