インドハーフな私のルーツ
今日はちょっと私の話。
Global家族と使うぐらいなので、どんなGlobal家族で育ったのかを紹介したいと思います。まずは、ルーツから。父が日本人、母がインド人なので、主なルーツは日本とインドです。
出身は横浜、故郷は新潟
はじめに日本のルーツから。
日本については、生まれも育ちも横浜だけれども、故郷は新潟。
日本酒で有名な八海山(実在の山ですよ〜)のふもとあたりの村にルーツがあります。日本側のアイデンティティはここに強く持っています。
けれども、「出身どこ?」と聞かれて「横浜です!」って即答する程度には横浜出身プライドも持っています。
決して「神奈川県」とは答えません。
故郷は八海山、出身は横浜というところでしょうか。
ヒンズー語のしゃべれないインド人
つづいて、インドのルーツ。
インドのほうですが、母の出身はボンベイ(今は公式にはムンバイというのですが、私はこちらの呼び方で育ちました)。ルーツは南インドに位置するマンガロールにあります。
ヒンズー語はしゃべれません。お肉は何でも食べられます。
こう答えると残念に思われることがあるのですが、決して母親が自分の言葉や宗教を子供に伝えなかったというわけではなく、そもそも母の家族はヒンズー教でなければ、ヒンズー語も母語でないのです。母の家族はみんなカトリック教徒で、母語は英語なのです。
そう、インドは多民族、多言語、多宗教国家!
みんながヒンズー語をしゃべり、ヒンズー教を信仰しているわけではないのです。
母については、インドに住んでいた頃はお買い物だとか街中で必要になることがあるのでヒンズー語も使えたそうだけど、日本にきて全く使わなくなったうえ、日本語を覚え始めたら忘れていってしまったそうです。インドに行けばある程度は聞き取れるけれども、自由に使いこなせないみたい。
英語が母語なのは、祖父母の母語がそれぞれ異なっていたのと、まだイギリスから独立間もない時代で英語の影響力が強かったのが理由だと聞いています。
カトリックなインド人と世界史
インドは多民族、多宗教な国なわけだけど、私はというと、
マンガロール系カトリック(Mangalorean Catholic)のインド人になります。
インドにもカトリッックがいるんです!一般的なインドのイメージからは意外かな??
でも、世界史の授業を思い出してください。
ポルトガル(カトリックが大多数)の航海者、ヴァスコ・ダ・ガマがアフリカ大陸の南、喜望峰を経由して到達したのはインド。
日本に初めてキリスト教を伝えた宣教師、フランシスコ・ザビエルが日本にきたのもインド経由。ポルトガル王にインドのゴアに派遣されて、そこから日本に宣教活動へ。ザビエルの遺体は今もインドのゴアに眠っています。
学校の世界史でちゃんとインドにポルトガル人もザビエルも来ていたことを習ったはずなのに、なかなかインドにカトリックって想像つかないんですよね。
私もいつも「インドにはポルトガルが入植した地域もあるんだよ」と説明はするものの、それがヴァスコ・ダ・ガマと関係しているとは最近まで気づいておりませんでした。。。
苗字までボルトガル!?
ポルトガルの影響は宗教だけでなく、名前にまで及んでいます。じつは親戚一同みんなポルトガル語系の苗字をもっているんです。
フェルナンデス、ピカド、ディソウザ、アレルーヤなど。
日本でも有名になった映画「スラムドック$ミリオネア」にも同じくポルトガル系の苗字をもったマンガロール系カトリックの女優がでているんですよ。主人公の恋人役を演じたフリーダ・ピント。彼女もマンガロール系カトリックだからインド人なのにポルトガル系の「ピント」という苗字なのです。英語のウィキペディアだとトップに「ムンバイのマンガロール系カトリックの家庭出身」とでてるほど。
実はもっと混ざってる!
日本とインド以外にも少しだけ混ざっている国があります。
ポルトガルと言いたいところですが、そうではなくてスイスが入っています。インド方の曽祖母はインドとスイスのハーフだったそうで、私にはスイスの血も1/16だけ入っているそうです。母親の懐古する祖母(私の曽祖母)の思い出として祖母がスイスハーフであったことが垣間見えることもあるのですが、さすがに1/16となると私にはルーツっていうほどに影響がないのであまり実感は無いというのが実状。
というわけで私はこんな感じでしょうか。
スイスも少し入った
ムンバイ出身の
マンガロール系カトリック
のインド人系
故郷が八海山の浜っ子な日本人
まとめてみたけど、わかりにくいし、言いにくい。。。
なので略して「インドハーフ」ということで。
自分のルーツって、自分にとっては当たり前すぎて何とも思っていなかったけれども、いざ説明してみると、けっこう普通じゃないのかも!?
このルーツがさらにグローバルに広がっていくのですが、
そこはまた次回のポストで。
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