ワシントンDCといったらエチオピア料理!安くて美味しい一番人気店KEREN
ワシントンDCといったらエチオピア料理!
と言ったら日本の人には意外かもしれませんが、
実はワシントンDCといったらエチオピア料理が有名なんです。
日本人にはエチオピア料理ってあまり馴染みがないですよね。
私もワシントンDCに来て初めてエチオピア料理を食べたのですが、そのスパイスの効いた味にすっかりはまってしまいました。
今日はそんなエチオピア料理を、ワシントンDCでもイチ押しなKERENというレストランとともにご紹介します。(ちなみにKERENは正確にはエリトリア料理です)
なんでワシントンDCの名物がエチオピア料理なの!?
さて、エチオピア料理の話に入る前に、
「なんでワシントンDCの名物がエチオピア料理なの??」 っていうお話から。
アメリカの首都、ワシントンDCなのに名物がエチオピア料理っていうのはなんとも不思議ですよね。
ワシントンDCは食の都ではないのでワシントンDCらしいアメリカンな料理ってあまりないんです。一方でアメリカは多民族国家なので、他の国の料理がその都市の名物っていうことも珍しくありません。
で、実は、ワシントンDC(とその近郊)はというと、アメリカで1番エチオピア系の住民が多い地域。アメリカで1番どころか、アフリカ外で1番多いほど!
だからエチオピア料理が有名なんです。
ワシントンDCは、もともと黒人住民の人口が多く、ハワード大学という黒人向けの大学もあります。そのため、50〜60年代にかけて、エチオピアの学生の留学先として人気だったそうです。
そんな中、1974年にエチオピアで革命が起こり、情勢が不安定となったためワシントンDCにいたエチオピア人学生の多くが母国に帰らずにそのままアメリカに残りました。
さらにその後、内戦、エリトリア独立戦争などが続いたため多くのエチオピア人が難民としてアメリカへ渡ってきたました。
そして次第にもともと元留学生や外交官などとしてある程度のエチオピア系住民がすでにワシントンDCにいたことから、後から難民としてきたエチオピア人もワシントンDCに集まってきたそうです。そして、今ではアフリカ外で一番のエチオピア系住民の住む町に!
ワシントンDCでは特にアダムスモーガン、Uストリートのエリアが特にエチオピア系住民が多いようです。最近はこのエリアの家賃が高騰しているので、郊外にも広がりつつありみたいですが。
参考サイト:
“Why Is There Such a Large Ethiopian Population in the Washington Region?”-WAMU88.5 American University Radio
“Ethiopian in Washington, D.C.”-Wikipedia
そんなわけで、ワシントンDCはエチオピア系住民が多いので、アメリカで一番(いや、アフリカ外で一番?)エチオピア料理が美味しい街なんです!
酸っぱいモチモチなパンとスパイシーな料理がヤミツキなエチオピア料理
じゃん!
こちらが代表的なエチオピア料理のスタイル。
そしてKERENで一番オススメな その名もKeren Special($13.99)という一品。
Keren Special は野菜のコンボとお肉(牛肉または鶏肉から選べます)料理の組み合わせで、
薄いクレープのような生地の上にさまざまなお肉、野菜、豆の煮込み、そしてサラダがのっています。
写真では、一番手前の黄色いのから時計回りに、
レンズ豆の煮込み、
キャベツの煮込み、
ジャガイモとニンジンの煮込み、
サラダ、
レンズ豆の煮込み2種類め
ほうれん草の煮込み、
そして真ん中のが牛肉の煮込み料理です。
どの煮込みもスパイスを使って煮込んであって、インド料理にも似ています。
ただ、インド料理ほどスパイスも強すぎず、どれもさっぱりと食べられる味加減。
真ん中のお肉料理だけ辛さ選べますが、よっぽど辛いのが苦手でない限り、スパイシーにしても普通に美味しいくいただけるレベルのピリ辛加減です。
どれもスパイスで煮込んであると言っても全部異なる味加減で、最後まで飽きることなく美味しくいただけますよ。
そして、これは上の料理を頼むとでてくるインジェラというクレープのようなパン。
ナフキンじゃないですよ(笑)
先ほどの料理の下にしいてあったクレープのようなものと同じものです。
インジェラはテフというイネ科の穀物を発酵させて作った、少し酸味の効いたエチオピア独特のパン。これが、しっとりモチモチとしていてなんとも気持ち良い触り心地なんですよ。
そして、このパンをちぎって、大皿の煮込み料理をつまんで食べるのがエチオピア流。
KERENではスプーンやフォークは頼まないと出てきません。
遠慮なく手でがっつりいただきましょう。
このパンをちぎって食べるところもインド料理に似てますよね。
南インド料理に詳しい人なら、生地のカリッと感はないものの、このお料理は豆と米粉を発酵させて作るドーサに少し似ています。
で、この酸味の効いたパンがスパイスの効いた煮込み料理にとっても合うんです!!
パンは酸っぱすぎることもなく、程よくスパイスと調和してやみつきです!
とくに暑い夏に食欲を増進させてくれるのか、無性に食べたくなります。
暑い夏にスパイシーなカレーが食べたくなったりする人も多いかと思うけど、こってりのインド料理よりもこっちの方がさっぱりといただけて、ホントオススメです。
ただし、サワードウのパンが苦手な人にはダメなお味かも。。。
いつでも満席、コスパ最高のKEREN RESTAURANT AND COFFEE SHOP
KERENは正確にはエチオピア料理ではなく、エリトリア料理店です。
エリトリアは1993年にエチオピアから独立した隣国なので、料理はエチオピアと共通するものがあります。ワシントンDCでエチオピア料理を検索すると必ずこのKERENが出てきます。
場所は、デュポンサークルから歩いて10分ぐらい、Uストリートと18thストリートの交わるあたりにあります。
ワシントンDC唯一の日本食材店ハナマーケットからも歩いて3分というエリア。
ただ、Uストリート界隈は少し治安が悪かったりするので、ワシントンDCに慣れていない方や女性一人の場合などは夜に歩くのはあまりおすすめしません。タクシーを利用するなどしたほうがいいかも。
そして店内は30席ぐらいのアメリカにしては小さめのカジュアルな雰囲気のレストラン。
いつ行ってもだいたい満席です!
先日は夕食には少し早い17時ごろに行ったのに既に満席でした。
予約を取ることはできませんが、お客さんの回転は割と早いので満席でもあまり心配はいらないかも。
メニューはこちら(クリックして写真を拡大してみてね)
おすすめはさっきも写真で登場した、野菜のコンボとお肉(牛 or チキン)の煮込みのセットのKEREN SPECIAL ($13.99)。Entreeメニューの4番目にあります。
私はいつもこれ1皿を夫と二人でシェアします。
普通の人なら2人で1皿でも食べきれないかも。。。ってぐらいお腹いっぱいになりますよ。
だいたい店内の人もみんな2人で1皿ぐらいの感じでシェアしてるようで、一皿でも一人1枚ずつインジェラ(パン)が出てきます。そしてインジェラは食べ終わるとお代わりもOK。
一皿で$13.99って、ワシントンDCではかなりお安い方なのに、2人前のサイズでこのお値段なので、とってもお手ごろ価格!しかも美味しい!
と、完璧なお店。
ドリンクもビールが$3.50〜、グラスワインも$5.00とワシントンDCにしてはとってもお手ごろ。エチオピアのビールも置いてます。こちらは$5.50です。
さすが、このお値段で味も評判がいいので、トリップアドバイザーからも、ワシントニアンからも表彰されています。
アメリカのローカルの人が頼りにしている口コミサイトYelpでも星4.5/5の超高評価。
(Yelpでこの評価はなかなか見かけないんです)
こんな高評価のお店、行ってみないわけにはいかないですよね。
最後にお店情報です。
KEREN Restaurant and Coffee Shop 《住所》 |
以上、私の夏のお気に入りレストランKERENの紹介でした。
ワシントンDCに来たら一度は人気のエチオピア料理を試してみてくださいね〜。
えりざ